【FXスキャルピング】指標発表時の荒れ相場に効くブレイクアウト戦術

FXには、重要な経済指標発表という「祭り」があります。それまではテクニカル主導で動いていたような相場であっても、重要な指標の発表で一気に大きく動き、そのままトレンドが転換するようなこともしばしば。
今回は、こうした経済指標発表のタイミングを狙って仕掛けるFXのスキャルピング戦術を紹介します。再現性が高く、管理人タナカは今のところ無敗です。簡単で安全性が高い手法なので、ぜひ実践してみてください。
また、この経済指標トレードをするのにおすすめのFX口座も紹介しています。

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重要指標の発表がFXの「祭り」になるワケ

FXでは重要指標の発表が、しばしば「祭り」になります。最初に、なぜ「祭り」になるのかという前提条件をマスターしておきましょう。
なお、「祭り」というのは短時間に大きな値動きが起きることを意味します。FX、とりわけスキャルピングでは短時間に大きな値動きが起きると大きな利益のチャンスになるため、特にスキャルパーはこうした「祭り」を好みます。

重要指標の結果が予想に反するとサプライズとなる

重要指標の発表が最も大きな「祭り」になるのは、予想に反した結果が出た時でしょう。最も多くのFX投資家が意識している重要指標といえば、米国の雇用統計です。米国経済の景況感を示す指標なので、非農業部門雇用者数が多ければドル買い、逆に少なければドル売りの材料となります。
しかしながら、重要指標のほとんどはすでに予想値が出ており、マーケットはその予想値をある程度織り込んでいます。
このように、主要なFX会社では重要指標の一覧と予想値を常に配信しています。こちらは、DMM FXの口座保有者が利用できる経済指標カレンダーです。私はこれが一番見やすいので、気に入って使っています。

★の数が多いほど重要指標なので、発表時に大きく動く可能性が高くなります。私は少なくとも★2つ以上の指標だけに注目してスタンバイするようにしています。しかもこのカレンダー、発表時刻が近づいてきた指標には赤い目印がつきます。あまり注目していない指標であってもこうして通知されるので「おぉ、それならスタンバイしてみるか」ということでトレードをした結果、何度も利益を拾わせてもらいました。
口座を持っていないとこの機能は使えないので、これを使いたい方は口座開設をしておきましょう。

経済指標カレンダーには前回値と予想が表示され、右側には結果の欄があります。指標発表前はこの結果欄だけ空欄になっています。
この予想値と結果の乖離がとても重要で、サプライズ的な数値が発表された時は、相場が荒れます。大きく上か下に動くことが多いので、重要指標の発表時は予想に対して結果がどうであったかに要注目です。

重要指標の結果によってトレンド転換が起きることがある

重要指標の結果によっては、それまでのトレンドが転換することがあります。それまで米国経済の好調を示すような指標が続々と発表されていたのに、ある指標がとても悪い内容だったとします(雇用統計が予想に反して大幅マイナスなど)。その場合は「米国経済の好調にも陰りが見えてきた」と考える投資家が多くなり、それまでのドル買いトレンドが売りに転じることがあります。
そんな相場の節目になるような場合、多くの投資家が逆のポジションを取ったり保有中のポジションを手仕舞いしたりするため、相場は大きく動きます。
2025年2月第2週には、米国CPIが予想よりも悪化(物価が上昇)していたため、サプライズ的なドル高が起きました。
こちらが、その瞬間のドル円1分チャート。

しかし、その2日後の米国小売売上高は予想に反して悪かった(景気鈍化を示唆)したため、今度はドル売りとなりました。「やはり米国経済のピークは過ぎたか」と考える投資家が多かったのか、小売売上高発表時のドル売りは強烈でした。
その瞬間も見てみましょう。

CPIによる急上昇の逆の動きになっていますね。
このようにドル高の終焉を思わせるような指標結果になるとマーケットは敏感に反応して、このような動きを見せることがあります。
ちなみに、私はこの小売売上高発表時はスキャルピングに成功しました。

材料出尽くしでポジション整理が起きる

指標の結果がどうであれ、重要の指標の発表がしばらくないという場合は、材料出尽くしで大きく動くことがあります。その場合は予想通りであっても予想に反した結果であってもあまり違いはありません。市場参加者が材料出尽くしで面白いトレードができないと思ったらポジションを整理するので、その動きが相場へのイタズラになることも。
ただ、材料出尽くしの場合は指標発表直後というより、発表から数時間をかけてジワジワと調整することが多いように感じます。指標発表でドカーンと動いたあと、その後ジワジワと戻る動きを狙う投資家もいます。

重要指標の発表タイミングで20pipsを狙うFXスキャルピング戦術

それでは、管理人タナカが実践している重要指標発表タイミングで攻めるスキャルピング戦術の解説に進みましょう。本文でも述べていますが、この戦術では逆指値エントリーをするので、逆指値エントリーができるFX口座が必要です。実践される場合は、お使いのFX口座で逆指値エントリーができるかどうかを確認しておいてください。
あと、スキャルピングOKかどうかも確認しておきましょう。そんなに頻繁にやるトレードではないので問題はないと思いますが。

スキャルピング戦術の基本的な考え方

この戦術の基本は、重要指標の発表時に上か下に大きく動くパターンを利用します。指標発表直前に現在レートの上下の少し離れたところに逆指値のIFD注文を置き、ドカーンと動いたらそのまま利益確定を狙います。これを上下それぞれに置いておけば、どちらにドカーンと動いても利益を確定できます。
イメージ図にすると、こんな感じです。

それまで方向感がなかった(だいたい重要指標の発表を控えている時は方向感がなくダラダラ動いています)ものが、指標発表と同時に上か下にドカーンと動いたら、そこで逆指値の買いもしくは売りが約定(実線)。そしてそのまま値動きが進み、自動的に出された利益確定の決済注文(点線)が約定するという塩梅です。
これなら上下に関係なく大きく動いてさえくれれば利益を狙えます。

狙うべき重要指標

それでは、どんな経済指標の発表時にこの戦術を使えるのでしょうか。私が狙っているのは、主に以下の指標です。

  • 米国雇用統計
  • 米国CPI
  • 米国小売売上高
  • 日本CPI
  • 日本政策金利

これらはいずれもドル円でスキャルピングをするために狙っている指標ですが、それ以外にも狙い目の指標があります。

  • 各国のCPI、政策金利

これは、それぞれの国の通貨ペア限定で狙います。例えばオーストラリアの政策金利が発表されるタイミングであれば、豪ドル円や豪ドル米ドル狙いです。
新興国通貨は値動きが鈍いのであまり狙い目ではありませんが、ユーロやポンド、豪ドル、NZドルあたりはCPIや政策金利の発表は動くことが多いかなと思います。
これらの重要指標は、お使いのFX会社が発表のタイミングや予想値を配信していると思うので、そちらをチェックしてください。

仕込みは指標発表前10分から

重要指標発表の10分前になったら、いよいよIFD注文の仕込みです。その時点でのレートから上下に20pips程度離して、逆指値のIFD注文を入れます。以下の例で解説しましょう。ドル円で、指標発表前のレートは152.77です。

152.77から上下20pipsに注文を置き、そこからさらに20pipsで利益確定をするのであれば、それぞれ注文は以下のようになります。

注文①USD/JPY 買い逆指値 152.97 ⇒ 利益確定 153.17
注文②USD/JPY 売り逆指値 152.57 ⇒ 利益確定 152.37

こうすることで、指標発表後に上下どちらかに20pips動いたらポジション成立、さらに20pips動けば利益確定となります。

どちらかが約定したらもう一方は取り消す

指標発表によって相場が動いてポジションが成立したら、もう片方のIFD注文は取り消します。あまりにも大きな動きになると反動で反対側の注文が成立することもありますが、初動のドカーンという動きにはなりにくいので、たぶん勢いが足りません。
先ほどの例では下にドカーンと動いたので、売り注文が約定しました。その段階で買い注文は削除して、売りによる利益確定に専念しましょう。実際にこのチャートを見ても、下から上がってくることはなかったので、取り消して正解でした。

経済指標トレードをするならDMM FXの口座がおすすめ

ここでは汎用性の高いMT5の画面を使って解説しましたが、私はこのトレードをDMM FXでもやっています。理由は、以下のとおりです。

  • 約定力が高くスリッページが起きにくい
  • チャート画面が見やすい
  • ブラウザツールなので場所を選ばず同じ環境でトレードできる
  • スキャルピングが禁止されていない

特に4つ目のスキャルピングOKというのが結構重要で、私は経済指標に関係ないトレードでも超短期売買をしています。こちらは最近やったスキャルピングの練習を兼ねてやっているトレードの履歴ですが、それぞれの時刻を見るとスキャルピングであることが分かると思います。

これまでこんなトレードをしてきましたが、DMM FXから特に何か言われたことはないので、一般的にスキャルピングと呼ばれるようなトレードをしても問題はないと思います。
DMM FXの口座は、こちらから今すぐ解説できます。もちろん無料なので、この経済指標スキャルピングに使いたい方は持っておいて損はない口座だと思います。

重要指標を利用したFXスキャルピング戦術の注意点

この戦術を実践するのにあたって注意したい点をまとめました。これらはいずれも私が実際にやってみて感じたことです。

欲張らない

発表される指標の重要性が高いほど、サプライズが起きた時の値動きは強烈です。それだけにIFD注文の利幅を大きくしたくなると思いますが、それは非推奨です。もしエントリーだけして利益確定のレートまで動かず引き返してしまったら、単なる高値掴みや安値掴みになってしまいます。
私は常にエントリー、利益確定ともに20pipsにしているので、これくらいがちょうどいいと思います。もし利益を大きく伸ばしたいのであれば、ロットを大きくするほうが現実的かと思います。
ただし、ロットを大きくしてこのトレードが失敗するとダメージが大きいので、くれぐれも余剰資金の範囲で!

戻りを狙わない

指標発表でドカーンと動くと、さすがにやりすぎと思えるような展開もよくあります。すると調整するような動きが起きるわけですが、私はこの戻りは狙いません。なぜなら、戻りを狙っても戻らないことがありますし、さらに相場が勢いづいて動いたら目も当てられません。
指標発表時は順張りが基本だと思っているので、戻りを期待する逆張りはよっぽど自信がある時だけにしておいたほうが賢明です。

スプレッド拡大に注意

重要指標発表時はマーケットの急変動のせいでスプレッドが拡大し、思っていたほど利益にならないことがあります。ドル円やポンド円など流動性の高い通貨ペアであれば比較的マシですが、通貨ペアによってはスプレッドが開きすぎて戦術は正しいのに儲かっていない、ということもあります。
重要指標発表時にスプレッドが開きすぎるFX会社はそもそもスキャルピング向きではないので、この戦術に限らずスキャルピングをやりたいという方は、スペックでFX会社をしっかり選びましょう。

まとめ

今回は、重要な経済指標発表時にドカーンと動く相場を利用したスキャルピング戦術を紹介しました。私は今のところ無敗ですが、それは「約定しなかったので負けなかった」という回数も含まれています。しかしながらFXでは負けないことがとても重要なので、これからも「無敗」にこだわって実践していきたいと思います。

本文中でスキャルピングOKのDMM FX口座をおすすめしましたが、私が実際に使ってきてスキャルピングのことを何か言われたことはありませんし、約定力も高いので「武器」の1つとして持っておくことをおすすめします。

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