【MT5の無料EA】無料のFX自動売買でどこまでやれるかチャレンジ中

MT4とその後継の、MT5。この2つはFXの自動売買では定番中の定番です。私の4号機まであるFX自動売買の2号機から4号機は、MT4とMT5で運用中です。そのうちの4号機はMT5で、無料のEAだけで運用をしています。
無料のEAというと「うさん臭い」という印象もあるので、EAの選び方においてもいくつかの注意点があります。
そこで今回は、無料EAでの運用状況や私が運用しているの紹介、そして無料EAでのFX自動売買で注意しておくべき点について解説します。
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私が運用している無料EA

2025年7月現在、私はMT5で2つの無料EAを運用しています。それぞれのEAと、運用していて感じた特徴は以下のとおりです。

Dark Venus

無料EA界ではかなり有名なEAです。この「Dark Venus」の姉妹的なEAである「Dark Moon」も結構有名です。スキャルピング的な動きをするEAで、ナンピン+マーチン型なので含み損になったらロット数を増やしながらナンピンを入れていきます。
現在はポンドドル(GBP/USD)で運用しています。ポンドが荒い通貨だけにスキャルピング向きかなという思惑からです。だいたい2日に1回くらいエントリーして、1回目で利確すれば300円くらいの利益を上げています。

Grid Scalper MT5

新進気鋭?の無料EAです。上記のDark Venusを運用している中で新たなEAを探していたら見つけたもので、バックテストの結果があまりにもきれいなので現在の4号機無料EA運用のエース的な存在です。
売りと買いの両方でどんどんエントリーして、含み損になったらナンピンを入れます。ただしマーチン型ではないためロット数が増えることはありません。0.01ロットに設定しているため、含み損になったら0.01ロットのポジションが増えていきます。
常にポジションを持っている印象で、だいたい200~400円くらいで利確しています。

無料EAによる運用状況

上記の2つの無料EAを、私は外為ファイネストのMT5口座で運用しています。理由はMT4ですでに2つの口座を運用していることと、日本国内でMT5の運用ができる数少ないFX会社だからです。
15万円を入金して、2025年7月15日時点の口座残高は以下のとおりです。

本日の口座残高が170,294円で、含み損が755円あるので有効保証金は169,539円。ちなみにこの含み損のポジションはGrid Scalper MT5によるものです。
15万円からだいたい2万円くらい増えていることになります。金額にするとなかなかシブい増え方ですが、2025年5月から始めてコレなので、1ヶ月に1万円のペースで増えてるのって中々だと思いませんか?単純に年利に換算したら80%!!

無料EAの探し方、入手方法

無料EAを探す方法について、私は「MQLマーケット」をおすすめしています。他の方法でも見つけることはできますが、ほとんどの場合口座開設など何らかの条件が紐づけになっています。完全にタダではくれないということですね。
しかしMQLマーケットであれば特に口座開設などが紐づけられているわけではなく、完全タダで入手できます。MQLマーケットでEAを入手する方法については以下の記事で詳しく解説しているので、そちらをご覧ください。

FIREの強い味方、MT4のFX自動売買を今すぐ始めるための基礎知識

FIREを達成するには、投資による収入で生計を立てる必要があります。そのためにNISAで積立投資とか言われているわけですが、当研究所は「最速」がテーマです。管理人タナ…

MQLマーケットの他にもSNSなどで個人が配布しているパターンもありますが、個人的にはどんなEAなのかあまりよく分からないので、自己責任で探して使ってください。もちろんMQLマーケットでも自己責任ですが、世界中のEA開発者による無料EAが一堂に集まっているので、優秀なEAに出会う確率は圧倒的に高いと思います。

無料EAの選び方

運用する価値のある無料EAを見極めるのに重要なのが、バックテストです。過去の値動きに当てはめてみて、そのEAを運用していたらどうなっていたかをシミュレーションする評価方法です。EAのバックテスト方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

MT4、MT5でのEA選びに欠かせないバックテストの重要性と方法

MT4やMT5でのFX自動売買では、どのEAを選ぶのか、どの通貨ペアで運用するのかはあまりにも重要です。この2つが正しくないと結果は出ませんし、逆に損ばかりしてしまうこと…

先ほど紹介した2つの無料EAについて、バックテストをしてみました。できるだけ最新の期間でやるのがいいと思ったので、2024年1月1日から2025年7月15日までを対象期間にバックテストをした結果は、それぞれ以下のとおりです。

Dark Venus(GBP/USD)のバックテスト結果

Dark Venus(GBP/USD)のバックテスト結果は、こちらです。

最後にドスンと落ち込んでいるのが気になりますが、全体的にきれいな右肩上がりになっています。プロフィットファクターも1.31ということで、私が基準にしている1.3を超えているのでOKとしましょう。
このDark Venusはマーチン型のEAだけに、途中で何度かドスンと落ち込んでいるところがありますね。そもそも短期運用型とされているEAなので、今後運用成績によっては別のEAと入れ替えるかもしれません。

Grid Scalper MT5(AUD/USD)のバックテスト結果

次に、Grid Scalper MT5(AUD/USD)のバックテスト結果です。

最後に大きな落ち込みもなく、実にきれいな右肩上がりです。こちらはエース的存在ということで、よほどのことがない限り入れ替えることはないと思います。場合によってはこのGrid Scalper MT5だけにしてロット数を増やす、といったこともあるかもしれません。

無料EAはいくらでもダウンロードできるので、どんどんダウンロードしてどんどんバックテストをやってみましょう。納得のいく結果が出たEAと通貨ペアの組み合わせのみ本番運用するというのがセオリーです。

無料EAのリスクと注意点

無料EAは無料だけに、完全なる自己責任の世界です。有料で購入するEAも当然自己責任なんですが、面倒見がいいといいますか、やっぱり待遇は全然違います。販売ページで開発者に質問を出したら答えてくれることも多いですし、フォワードテスト(EAがリリースされてからの運用状況)が公開されているのも一般的です。
以下のバナーをクリックすると、私が自動売買3号機で運用中の「ユーティリティ・プレーヤー」という有料EAの販売ページが表示されます。このページを見ると分かりますが、開発者が質問に答えていたり、バックテスト結果やフォワードテストの最新状況、さらには細かい設定方法の解説など、実に対応が丁寧であること分かると思います。

ユーティリティ・プレーヤー | GogoJungle

それに対して、無料EAはそんなに面倒見が良くないと思っておいたほうがいいです。開発者とコンタクトを取れる保証はありませんし、公開されているバックテスト結果などの情報が正しいとも限らないので、必ず自分でバックテストをしてEAを見極める必要があります。

もうひとつ注意したいのが、口座開設が条件になっている無料EAの配布サイトです。EA-B〇NKやシス〇レ.comあたりが有名ですが、これらの配布サイトはいずれも海外FX業者での口座開設が無料EA入手の条件になっています。海外FX業者は日本での登録をしておらず、法的には違法業者の位置づけです。とはいえ海外に拠点がある業者を摘発することはできず、当局は「利用しないように」と注意喚起するのが精一杯です。
仮に海外FX業者に口座を開設して利用したとしても犯罪になることはありませんが、業者が出金に応じない、業者が倒産してお金が戻ってこない、最初から詐欺る気マンマンでお金を持ってドロン・・・などなど、やばい話だらけの世界です。

海外FX業者の口座開設を条件に無料EAを配布する側には、IB報酬というメリットがあります。口座と紐づけられた無料EAを運用してトレードをするごとにスプレッドの一部が配布者に流れるようになっており、利用者がトレードをするほど配布者が儲かる仕組みになっています。そのせいで海外FX業者はスプレッドが広めになってしまっているため、結果として無料でEAを手に入れたとしても利用者は損をすることになります。
1,000倍近いレバレッジが利用できたり、ゼロカットなど国内のFX会社にはないような特徴もあるんですが、どれもギャンブルトレードを助長するような仕組みばかりなので、その意味でもおすすめはできません。

無料EAを探していると、どうしても海外FX業者に関連するサイトと出くわします。どうしても利用したいという場合は、この仕組みを十分理解した上でするようにしてください。私はこんな不利な仕組みでEAを運用したいとは思わないので、MQLマーケットで入手したものを使っています。