政情不安で暴落のトルコリラ、スワップ投資は今後通用するか

トルコリラは高金利、しかも超お値打ちということでスワップ投資派には人気の通貨です。かつて100円近くあったトルコリラ円が、今や4円割れ。これまでずっと4円を割り込むことはなかったのでしばらくはヨコヨコでスワップを稼げるかな・・・と思っていたところに、エルドアン大統領のライバルと目されてきたイマムオール・イスタンブール市長が拘束されたとの報道が流れました。そして、トルコリラ円はあっさり4円を割り込み、なんと3.5円付近まで暴落。新興国通貨らしい脆さが一気に露呈した形です。
私も含めて、トルコリラ円でスワップを貯め続ける運用をしている人は多いと思いますが、今後この運用が通用するのかどうかを考察したいと思います。

「これ以上は暴落しない」ことが前提だったトルコリラ円

私もトルコリラ円のスワップ運用を1年ほど続けています。トルコリラ円が4円台になり、「さすがにこれ以上下げたとしても下げる余地がほとんどない」と感じたので、ここからであれば買い進めてもいいかなと感じたからです。私のトルコリラ運用については、こちらの記事で考え方や方針、ルールなどを語っていますのでご参考までに。

40万円で始めたトルコリラスワップ運用、5年で2,400万円超える計算になるんだが

トルコリラといえば、FX界の高金利通貨として人気です。FX以外にもトルコリラ建ての運用商品は結構あるので、日本でも割となじみある通貨です。トルコリラと円の通貨ペア…

この記事タイトルのとおり、この運用を始めた時のシミュレーションでは5年で2,400万円を超える計算になります。40万円の種銭で2,000万円以上の蓄財ができるのであれば、全額を失うリスクがあってもやってみるべきと考えたわけです。ジリジリと下げてはいたものの、スワップでそれを補いつつ運用を続けてきたのですが・・・3月19日に暴落が起きました。

ロスカットレートに肉薄

このトルコリラ運用では、実行レバレッジが5倍程度に収まるようにしてきました。それ以上レバレッジを高くすると突発的な下落があった時に耐え切れずにロスカットになってしまう恐れがある、との考えからです。結果として今回の暴落ではアラートメールは来ましたが、ロスカットになることはありませんでした。
こんなメールを受信したのは久しぶりなので、かなりビビりました。

100ロット以上のロスカットでは少々不利なレートになるようです。これは初耳でした。
かくしてこのメールは来たものの、ロスカットになることはなく難を逃れました。トルコリラ円はその後反発、証拠金維持率(有効比率)は200%を超えていました。
この突発的な大暴落でロスカットにならなかったのは、それまでに設けてきた運用ルールと実効レバレッジの管理が行き届いていたからだと思います。どんな運用であっても、FXは資金管理が何よりも重要だということを改めて実感しました。

念のために10万円を追加入金して証拠金維持率は400%超え

半値戻しの反発があったのでひとまずロスカットを回避したものの、それでもまだ突発的な暴落があるとよろしくないので、10万円を追加入金して400%以上に調整しました。
実効レバレッジも4倍台前半、まぁいいでしょう。

今後のトルコリラ運用をどうするか

当面のピンチを回避したものの、まだまだトルコリラにはいばらの道が続きそうです。リラ安の元凶ともいえるエルドアン大統領の権力基盤がさらに強化されるのは確実で、トルコ経済はこの強権政治に振り回されるのは必至。この運用ルールのまま続けていくのかどうか、現時点での考えを語りたいと思います。

当面は新規ポジションを建てずスワップ蓄積に重点

今回の暴落で一時はアラートが発生するほど証拠金維持率が低下したので、当面は同じようなピンチに備えてスワップ蓄積に重点を置きます。これまではスワップが3,000円貯まるごとに1ロットずつ買い増しをしてきましたが、当面はそれを止めます。毎日1,500円少々のスワップは入り続けるはずなので、それを蓄積して証拠金維持率の回復を目指します。

レート回復orスワップ蓄積で追加入金分を引き出し

レートが再び4円台もしくはその近辺に回復するか、もしくはスワップ蓄積によって追加入金分の含み損が解消したら、昨日追加入金をした10万円を引き出して当初の種銭に戻します。それで証拠金維持率300%以上をキープできるのであれば、そのまま運用継続です。
今のままでも年間で50万円以上のスワップが貯まるので、このまま放置していても1年で種銭が2倍になる計算です。
レートが回復して含み損が解消するようであれば、スワップ3,000円分で1ロット買い増しという運用を再開します。

トルコリラを信用しないことが大きなポイント

今回の暴落で、改めてトルコリラは信用ならん通貨ということを実感(痛感)しました。運用開始時から信用していなかったことが功を奏したので、「信用できない」ことを改めて信用できた次第です。今後もトルコにエルドアン大統領がいる限り、何度もやらかしてくれることでしょう。その際に一発ロスカットになってしまわないよう、万全の資金管理で臨みましょう。