チャートパターン(ヘッド&ショルダー)を使ったFXスキャルピングテクニック
チャート上に表れた「形」によって次の相場展開を分析するテクニックがあります。その中でも私が好きなのが、ヘッド&ショルダーです。頻繁に見られるわけではありませんが、見つけることができれば精度の高いトレードができるので、ぜひ知っておきたいチャートパターンです。
今回は、このヘッド&ショルダーを使ったスキャルピングテクニックを紹介します。
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目次
ヘッド&ショルダーとは
ヘッド&ショルダーとは、「ダブルトップ」や「ダブルボトム」などと同様にチャートパターンの一種です。日本語では三尊天井ともいいます。チャート上にこんな形が表れたら、ヘッド&ショルダーです。

真ん中に頭があって、両肩があるように見えることから「ヘッド&ショルダー」と呼ばれています。これは上昇トレンド時に見られる形で、下落トレンドの際にはこの上下が逆になった形もあります。このチャートパターンが表れたら、スキャルピングのチャンス到来です。
ヘッド&ショルダーはトレンド転換のシグナル
このヘッド&ショルダーが表れたら、トレンド転換のシグナルと言われています。具体的にはネックラインと呼ばれる2度の安値を割り込んだ時に、そこからさらに下落する可能性が高いシグナルです。
イメージ図は、こんな感じ。

点線のところが、ネックラインです。2度つけた安値をこなして上昇したものの、直前の高値までは上がらず1回目の高値のところで切り返したところで、ヘッド&ショルダー完成です。この場合、丸印を入れたネックラインを下回るとさらに下落が加速していく可能性が高いと見ることができます。
ヘッド&ショルダーがトレンド転換のシグナルになる理由
ところで、なぜヘッド&ショルダーがトレンド転換のシグナルになるのでしょうか。このことは、チャートパターンが完成するまでの市場心理を考えると理解できます。
最初に1回目の高値をつけて反落したものの、それほど大きな下落にならなかったことで、市場では押し目が意識されます。そこで多くの投資家が買い向かうことで相場は上昇、しかしどこかで利益確定が優勢になるため天井をつける時が来ます。
しかし多くの投資家はまだ上昇トレンドが続いているかもしれないと考えるため、買い目線を維持する人が少なからずいます。そこで下落が一服して再び上昇。しかし最初ほどの勢いはなく1回目の高値が意識されて反落・・・ここでヘッド&ショルダーが意識され、売りが優勢になります。
これは下落トレンドの際にはすべてを逆に読み替えると、同じ市場心理が説明できます。
実際のチャートで見てみよう
それでは、ヘッド&ショルダーが出現した実際のチャートを見てみましょう。こちらは2025年5月のドル円チャートです。

いつもスキャルピングに使っているDMM FXの「FX PLUS」が見やすいので、これを使って解説します。この「FX PLUS」はDMM FXの口座を持っている人は誰でも無料で使えます。口座開設は以下のバナーからもできます。

このチャートで注目したいのが、右側に大きく表示させている1分足です。拡大してみましょう。

もう説明の必要がないほど、美しいヘッド&ショルダーですね。ネックラインも見事に同じところで切り返しているので、珍しい左右対称の形をしています。ここに、先ほどのイメージ図と同じようにネックラインを入れてみましょう。

ネックラインとして入れた黄色の点線を割り込んだところから、きれいに下落トレンド入りしています。ヘッド&ショルダーが完成してネックラインを割り込んだところで売りエントリーをしていれば、比較的楽に取れるトレードになったと思います。
チャートパターンを見つけるにはチャートの見やすさが重要
このようにオイシイ形のチャートパターンを見つけることができれば、精度の高いトレードができます。私の経験上、ヘッド&ショルダーを見つけた時のトレードは負けた記憶がありません。それほど確実性が高いので、ぜひオイシイ形を見つけてください。
チャートパターンからオイシイ形を見つけるには、チャートの見やすさが欠かせません。私はスキャルピング用としてDMM FXの「FX PLUS」を使っています。色目やチャートの色などが見やすいのでスキャルピングではずっとこちらを使っています。同じ環境でチャートパターンを探してみたいという方は、以下のバナーからも口座開設できるので、そちらもご利用ください。

ヘッド&ショルダーはダブルトップやダブルボトムよりも出現する回数が少ないですが、見つけることができればオイシイのでぜひ探してみてください!