「石油の需要がなくなることはない」という前提に立てば原油投資は超簡単

私は長年、原油の投資をしたいと思っていました。しかし原油に投資するのって案外難しいんです。まさかドラム缶に原油を入れて保管するわけにもいきませんし、金融商品を通じて投資をしようにも個人だと不利になる商品が多かったという現実がありました。
しかし、今は違います。個人が投資しやすい環境が整ってきたので、ようやく石油王を目指す時がきました。
今回は管理人タナカが原油投資をする理由と、CFDを選んでいる理由、そして私の投資マイルールを紹介したいと思います。
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原油が不要になる世界を想像できない

肌感覚として、私たちの文明社会が石油を必要としなくなる時が来るとは到底思えません。少なくとも私が生きている間はないでしょう。そんな原油が下げたら、買い目線しか持てません。
最初に、私が原油を買いたくなる理由を語っておきたいと思います。

今もなお世界は原油で動いている事実

道路を見れば膨大な数のクルマが走り、身の回りには無数にある石油由来の化学製品。空を見上げたら飛行機がブンブン飛んでるこの文明社会って、原油が動かしてるわけです。
ある日突然石油がなくなったら、どうなるか?そんなもん、考えるまでもないですよね。今もなお、世界が原油で動いているのは厳然たる事実です。

世界が原油をめぐって戦争を繰り返してきた事実

有史以来、人類は数えきれないほどの戦争をしてきましたが、その多くは資源の奪い合いです。資源といっても色々ですが、特に近代の戦争には石油が深く関わっています。そして今も、資源の獲得を巡って各地で紛争が起きています。
それだけ人類にとって原油は不可欠のものであり、その地位がこれからも変わることはないでしょう。
「本当のことしか言わない」トランプ大統領の言葉を信じるならば、結局世界はまだまだ石油で動いてるんです。

いつかは枯渇する有限の資源

天然資源は、いつか枯渇します。私が子供の頃は「あと25年」と言ってたものがいつのまにか数百年分はあるのでは、とゴールポストが動きまくってますが、それでも無限にあるわけではありません。
金(ゴールド)の枯渇が先にやってくるようですが、昨今の金価格高騰には資源枯渇の思惑もあるようです。そうなると、長期的には原油価格は上目線しかないですよね。

代替燃料?そんなのまだまだ先でしょ

代替燃料の開発が進んでいます。バイオエタノール、SAF、アンモニア・・・などなど。こういう燃料って局地的に普及したりするんですが、原油に取って代わるようになる気配はまだまだありません。
そもそも電気自動車が普及したとしても、その電力を作ってるのは原油です。

原油が高騰するネタは満載

私はその当時ほぼ赤ちゃんだったので又聞きでしか知りませんが、日本ではかつて2回の石油ショックがありました。中東の戦争などで地政学リスクが高まり、投機的な思惑も絡んで原油価格が高騰・・・という流れですが、これって歴史上の出来事というだけでなく、今も起こり得る構図です。
戦争が起きた、産油国が減産に合意した、景気拡大で需要が増した・・・などなど、原油が高騰する理由なんていくらでもあります。逆に原油価格が暴落する理由は、ほとんどありません。

原油投資って案外難しい

これはもう、買うしかないやんとも思える原油ですが、原油に投資するのって案外難しいんです。まさか自宅に原油を入れたドラム缶を保管するわけにはいきませんし、金融市場で取引されている原油は1バレルです。1バレルって159リットルなので、そんなものを買ったり保管したりするのは現実的ではないです。
そもそも論として、原油の現物投資はほぼ不可能です。ペーパーアセット(証券化された金融資産)として投資するしかありません。

原油に投資できる方法アレコレ

現物の原油に投資できないとなると、どんな方法があるのでしょうか。個人投資家が手軽にできる方法として考えられるのは、以下の3つです。

・原油先物
・原油ETF
・原油CFD

それぞれの特徴と、おすすめの方法を紹介しましょう。

原油先物

今、ニュースなどで「原油価格」と呼んでいるものは原油先物の価格です。WTIといってアメリカの取引所で取引されている原油先物が一番有名ですが、原油先物には北海ブレント(イギリス)やドバイ原油の先物などもあります。
商品先物を取り扱っている会社に口座を開くと、これら原油先物の取引ができます。
しかしながらこうした先物取引会社の原油先物は手数料が高い上に限月もあるので、投資商品としての使い勝手があんまり良くありません。ちなみに限月(げんげつ)とは先物の権利が実行される期日・・・平たく言えば先物の期限のようなものです。限月があるので、原油先物はずっと持っておくことができないんです。

原油ETF、ETN

原油価格と連動するETFやETNを購入すると、実質的に原油に投資したことになります。東証にはWTI原油ETF(1671)やドバイ原油先物ダブル・ブルETN(2038)なんかがあります。
ETFやETNであれば原油先物よりは手軽に投資できるんですが、コンタンゴという厄介者がオマケでついてきます。これも説明すると長くなるんですが、限月までの期間が長い先物ほど値段が高くなる現象のことです。このコンタンゴがあるせいで、原油ETFやETNは長く持っていると不利になることがあります。含み損が出ているせいで持ったままにしていると、それだけで損をすることがあるんです。
コンタンゴを意識して投資をすると、どうしても短期目線になります。長期的に原油価格の上昇を狙いたいという場合には、不向きですね。

原油CFD

原油に投資する方法、3つ目は原油CFDです。CFDとは差金決済取引のことで、金融市場にあるさまざまな投資商品と価格が連動する派生商品です。例えばFXは、実際に外貨の取引をしているわけではないですが、為替レートの変動で利益を狙えます。その他にも金(ゴールド)のCFD、大豆のCFDなど、CFDには豊富なラインアップがあります。
その中に、原油CFDがあります。CFDを取り扱っている証券会社の中には原油CFDを取り扱っているところが多いので、口座を持っていれば「原油価格に連動する派生商品=CFD」に投資ができます。
私は条件面で最も有利だと思う楽天証券で原油投資をしています。まだ口座がない方は、こちらから口座開設できます。あとで解説する私と同じような投資をするのであれば、ぜひ口座開設をしておいてください。

CFDであればコンタンゴ(先物の期限がくるたびにちょっとずつ不利になるいやらしい仕組み)は関係ありませんし、買いと売りの両方が同条件です。私は原油の買いしかやりませんが、下がりそうだと思った時、CFDであれば簡単に売りポジションを持つことができます。
というわけで、私は原油投資にもっぱらCFDを利用しています。

私の原油CFD投資方針

私は元金20万円で、原油CFD投資を始めました。20万円程度の資金でも手軽に始められるのも、CFDのメリットです。私の原油CFD投資はめちゃくちゃ単純なのですが、これまで実践してきた投資ルールを紹介します。

下げたら買う、ただそれだけ

原油に対しては常に買い目線なので、下がったら買う。ただそれだけです。一定価格より安くなったら指値を入れているので、そこで自動的に買いが約定します。あとは利益確定のために入れておく決済指値注文が成立したら1回のトレード終了です。

狙いは北海ブレント

原油先物にいくつかの種類があるように、原油CFDにもいくつかの種類があります。いくつかある中で、私はヨーロッパの原油先物である北海ブレントを購入しています。証券会社によって微妙に違うかもしれませんが、よくある銘柄名は「UKOIL」です。ちなみに、WTIと連動するCFDは「USOIL」となっている証券会社がほとんどです。
WTIであっても北海ブレントであっても、値動きはほとんど同じです。どちらで調達しても同じ原油なのですから、当然ですね。その中で私が北海ブレントを選んでいるのは、調整金がもらえるからです。
CFDには調整金という概念があって、買いもしくは売りのどちらかで毎日調整金をもらえる仕組みになっています。私が使用している楽天証券のCFDにはUSOIL(WTI)とUKOIL(北海ブレント)があるんですが、UKOILのほうは買いポジションを持っていると毎日調整金がもらえます。
それでは、楽天証券が公開している調整金の一覧を見てみましょう。

引用元:金利・価格調整額(楽天証券)

赤い囲みを入れたところが、UKOILです。買いに対して「0.46」という数字が入っています。日によっては「1.39」になることもありますが、これは休日分も含めて3日分になっているからです。これもFXのスワップと同じですね。
USOILは買いポジションを持っていても調整金はもらえませんが、UKOILはもらえます。私がいつも売買している10枚に対して、だいたい100円から200円くらい。FXのスワップと似た仕組みで、どうせなら調整金がもらえるポジションを持ったほうがオトクだということで北海ブレント専門です。
もし今後USOILのほうがたくさん調整金がもらえるようになるのであれば、いつでもUSOILに乗り換えます。

しかもこれ、原油CFDで調整金がもらえる証券会社ってそんなにないんです。あったとしても最小取引単位で大きくて少額投資ができなかったり。そのあたりの条件が揃ってる証券会社ということで、今のところ楽天証券一択です。こちらから口座開設できるので、有利な条件で原油投資をしたい方におすすめです。

楽天グループには楽天経済圏というのがあって、貯まったポイントを楽天●●という名前のサービスで使えます。私はチョイチョイ貯まった楽天ポイントを楽天トラベルの宿代に使ったり、楽天市場での買い物に使ったりしています。小刻みに売買をしていると結構ポイント貯まるので、それも投資の利益だと思います。

北海ブレントの買いライン

では、北海ブレントのどこで買うべきか?これについても実にシンプルで、過去に下げてから反発している価格に指値を入れています。具体的には、こんな感じ。

74.40に入れておいた指値は約定して、現在買いポジション保有中(すでに利確しました)です。さらに下げた時に備えて、71.15にも買い指値を入れています。以前はさらに下にも入れていましたが、さらに下げた場合に買うかどうかは2つ目のポジションが成立した時に考えるつもりです。

北海ブレントの利確ライン

次に、利益確定ラインです。先ほどのチャートで「上昇したものの反落」しているところを目安にしています。現在保有中のポジションには76.5の決済指値を入れています。
先ほどの買いラインと利確ラインをまとめると、以下のようになります。

取引の種類目安となる価格
新規エントリー74.40で買い
さらに下げるなら71.15でも買い
利益確定76.5
損切りしない

この原油CFD投資では、よほどのことがない限り損切りはしません。もし含み損がなかなか解消しないようであっても、毎日の調整金を蓄積していけばプラスになる時が来ます。
FXだと含み損がなかなか解消されないこともありますが、そこは原油。「原油の需要がなくなることはない」という前提が機能する限り、損切りは必要ないと思っています。

原油CFDに投資する口座の選び方

最後に、この原油CFD投資をする口座の選び方についても解説しておきたいと思います。

WTIと北海ブレントのCFDがある

CFDを取り扱っている証券会社であることはもちろんとして、その中にWTIと北海ブレントのCFDがあることが必須です。WTIが用意されていても北海ブレントがない証券会社もあるので、要注意です。
ただし、CFDの調整金は各社同じではありません。もしWTIでも納得できる調整金がもらえるのであれば、WTIを買っても問題はないと思います。
原油CFDを取り扱っているメジャーどころの証券会社としては、楽天証券やOANDA証券、GMOクリック証券などがあります。

価格調整額がプラスであること

相場が逆行して捕まってしまった(含み損が発生した)場合、調整金しか楽しみがなくなります。そこで、証券会社を口座選びでは調整金の有無と金額をしっかりチェックしてください。
この点で口座選びをした結果、私は楽天証券のCFDを選びました。

現状、最強は楽天MT4

CFDの取り扱いがある、その中でもWTIと北海ブレントの取り扱いがある、そして買いポジションに対する調整金がある・・・などの点で比較した結果、現在最強なのは楽天MT4です。
MT4とは自動売買もできる世界的な取引プラットフォームで、楽天証券は国内資本の証券会社でMT4に対応している貴重な会社でもあります(MT4やMT5対応はほとんどが外資系)。
原油CFDの投資をするのであれば、楽天証券の一択で問題ないと思います。

まとめ

「原油に投資してみたい」という私と同じ考えの方に向けて、原油投資の具体的な方法や狙うべきポイントなどについて語りました。下げたら買うだけというとてもシンプルな投資で結構な利益が出ているので、まずは少額からイッチョカミしてみたら面白いかもしれません。