1月23日深夜の急落は為替介入の可能性が濃厚

2026年1月23日の深夜、もう日付は24日になっている時間帯に、ドル円をはじめクロス円、さらにはドル絡みの通貨ペアが急落しました。
特にすごかったのが、ドル円。急落が始まってから3円以上下げて、週末の取引を終えました。
これについて為替介入ではないかという観測が広がっていますが、実際のところは分かりません。
ただ、要人の発言やその後の値動きから、その可能性と週明けの値動きについて考察してみたいと思います。
私も含めて、週明けの動きが気になる方は、ひとつの説として参考にしていただければと思います。

久しぶりに見た3円以上の急落

1月24日になった直後、1時台あたりからドル円が急落。
その後、155円後半まで下落してその後少しだけ反発して週末が終了しました。
チャートを見ると、急落の動きが突然起きたことが分かります。

こちらは1時間足なので、介入?と思われる動きが起きたあともジワジワと円高が進んだことが分かります。
最初に流れたのがレートチェック情報で、これが実弾の為替介入なのか分からず、警戒売りも相当出たようです。
このあたりのニュース報道ではアメリカのFRBがレートチェックをしたということで、すわ協調介入か!?となったわけです。NY時間に起きただけに、アメリカの意向、行動なのではと思われても不思議ではありません。

実際はどうだったのか?

本当に為替介入をしたとしたら、ドル円の売りを浴びせるはずです。
事実、ドル円は3円以上の下落をしたわけですが、それに伴って他の通貨ペアも激しく動きました。
主要通貨の対ドルレートを見ると・・・

  • ユーロドル ⇒ 104pips
  • ドルカナダ ⇒ 101pips
  • ドルスイス ⇒ 120pips
  • ポンドドル ⇒ 111pips

ドル円は300pips以上動いたのに、他の主要通貨に対してはだいたい100pips少々の値動き。
やはり、ドル円が集中的に狙われたことは明らかです。
これに対して、対円クロスペアではユーロ円とポンド円が2円(200pips)以上下げたのが印象的です。やはり、この急落はドルが売られたのではなく、円が買われたと考えるべきでしょう。
この事実を見る限り、やはりレートチェックのニュースで相場が動き始め、実際の為替介入で実弾が投入されたと考えるのが自然ではないでしょうか。これまでの為替介入でもレートチェックがあった直後に実弾投入となっていることが多く、今回は日米の協調介入か、もしくは「アメリカ承認済みの日本単独介入」と見ています。

要人発言からは介入の匂いがプンプン

今回の急落について、片山財務大臣は「常に緊張感を持って見守っている」と述べ、レートチェックや為替介入については「お答えできない」としています。その少し前にアメリカのベッセント財務長官との会談で為替介入についても話し合っており、その内容について「想像してほしい」とも答えています。
これが口先介入としてあまり機能しなかったことを受けて、それならばと実弾を投入した可能性はより高くなったと思います。
また、同じく為替介入のキーマンである財務省の三村財務官も、「そうした質問に答えるつもりはない」と回答。
もちろん「やりました」というわけはないのでノーコメントとするのが通例ですが、この2人の発言からも為替介入を行った可能性は高いと思いました。
これまでの日本側の口先介入はあまり効いていなかったのですが、アメリカが動いたというニュースで一気に3円以上の円高。つまり日本の当局はアメリカの承認なしで為替介入をすることはなく、そのアメリカがGOサインを出したのではないかということで急落となった・・・そんなシナリオだったのではと推理しています。

週明けはどうなる?

今回の動きが為替介入だとしたら、この下げは絶好の押し目です。特にドル円は買い場と考える人が多くなり、週明けは上昇するのではないかと思います。しかし、週末の動きが実弾ではなくレートチェック情報だけの下げだったとすると、週明けに今度は実弾が発射される可能性があるため、警戒感から安易に買わなくなると思われます。
週明けに窓を開けて上昇するようなことがあれば、やはり押し目。逆に下に窓を開けて下落するようなことがあれば、引き続き介入警戒の相場になる、というのが私の今の相場観です。

ただし、介入の有無に関係なく、この相場の主役は円です。
ドル円の急落につられる形でドルストレートの通貨ペアが100pipsほど下げましたが、こちらは平静さを取り戻して、またドルの買い戻しに入って行くのではないでしょうか。対ドルの主要通貨ペアはいずれもRSIなどオシレーター系のチャートが過熱感を示したまま週を終えているので、これをチャンスとしてドル買いのポジションが増えるかなと見ています。

いずれにしても、週明けは朝一番どちらに向かうかで今週の方向性が大きく決まってくるのは間違いないでしょう。
ただしこれは短期目線の予測であり、長期目線での円安基調は変わっていないことを付け加えておきます。