キャッシングの返済をバックレるとどうなる?経験者による緊迫のレポート

キャッシングやカードローン、クレジットカードなど、お金を借りる方法は数多あります。
以前ほどお金を借りることがタブー視されていない世の中なので、割とカジュアルな感覚でキャッシングをする人は少なくありません。私トラタヌも今でこそ個人投資家ですが、かつては消費者金融のお世話になっていた時期もありました。
幸い私はずいぶん前に完済しましたが、利用者の中には返済に苦しんでいる人も少なくないでしょう。苦しいだけでなく、返済できなくなって延滞をすると、何が起きるのでしょうか。
今回は、実際に40万円くらいのキャッシング返済がしんどくなり、長期延滞をした人に協力を得て、「バックレるとどうなるのか」について、実際に届いた督促状や通告書などを交えつつ緊迫のレポートとしてまとめました。
お金を返済しない(返済できない)とどうなるのか?その疑問や不安にお答えします。

借金の延滞には段階がある

返済が滞ると、最初は優しいトーンで返済を促されますが、それでも返済しないとだんだんトーンが強くなり、次第に金融業者ではなく債権回収会社に移管され、そこから連絡が来るようになります。それでも返済しないと法律事務所の手に委ねられ、法的措置による回収を警告されるようになります。それでも返済しないようであれば、最終的には差し押さえなどの法的手続きによって強制的に回収されます。
それでは、各段階を危険度別に見ていきましょう。

段階① 危険度★☆☆☆☆ メール、SMS、電話での督促

返済日を過ぎても返済をしないでいると、最初はメールやSMS、電話などによる督促が入ります。この段階ではまだ「うっかり忘れ」が前提になっているため、「お忘れではありませんか?」という優しいトーンです。
もちろんこの段階で返済すれば遅延損害金が日割りで発生するだけで、それ以外の不利益はありません。ただし、金融業者の内部的には返済遅れの事実が残ると思うので、以後増枠申請などをした際にはこのことが影響を及ぼす可能性はあります。

段階② 危険度★★☆☆☆ 金融業者から督促状が届く

「うっかり忘れ」と見なしてくれる期間を過ぎても返済しないでいると、金融業者からの督促が入ります。具体的には督促状の書面が自宅に届きます。もちろん外から見ても金融業者であることは分からないように配慮されているパターンが多く、家族に知られる心配はこの段階ではまだありません。
ただし、もう「うっかり忘れ」とは思っていないので、「〇月〇日までにご入金ください」もしくは「ご連絡ください」という文言になります。段階①と比べると、少しだけトーンが強くなります。
段階②では間違いなく、金融業者の内部では延滞の事実が記録されます。利用枠がなくなり、以後新たにその金融業者でお金を借りることはできなくなります。

段階③ 危険度★★★☆☆ 債権が回収会社に移管される

金融業者からの督促を無視すると、いよいよ債権は専門の回収会社に移管されます。金融業者は債権を売ってサヨウナラとなり、当然ながら以後の利用はできません。そしてこの段階で、間違いなく信用情報機関に長期延滞が記録されて、めでたくブラックリスト入りです。今回返済していない金融業者以外にも御触れが回るので、どの業者でも借りられなくなります。
債権が移管されると、これまで見たことないような回収会社から書面が届きます。「こんなところから借りた覚えはないぞ」と思うかもしれませんが、どこかの借金がえらいことになった証拠だと思ってください。

「回収」という文字が、ただ事ではないことを静かに語り掛けてきます。
それよりも気になるのは、中身ですよね。どんなことが書かれているのか、中を見てみましょう。

「お支払についてのご提案」というタイトルから想像できるように、「困ってるなら相談に乗りますよ」というトーンです。債権回収会社だからといっていきなり高圧的な態度に出ることはなく、最初は話し合って解決するスタンスです。
この段階で回収会社に連絡をして話し合えば、リスケ(返済のリスケジュール)などにも応じてくれる可能性が高く、穏便に解決できる公算は高いでしょう。
ただ、ここで連絡して話し合うような人は、すでに相談をして解決を目指しているわけで。この段階の通知を受け取った人は、ほぼ100%無視するので、否応なく次の段階に進みます。

段階④ 危険度★★★★☆ 法律事務所から督促が届く

この経験者曰く、上記のような回収会社からの通知は数回届いたそうです。それもスルーしていると、同じようなデザインでありつつ、今度は差出人の異なる葉書が届きました。差出人は、弁護士事務所です。
債権回収会社が弁護士に依頼して、法的手続きを含む回収業務を委託したということです。債権回収会社は大阪からでしたが、弁護士事務所は東京が差出人住所になっています。

「債権回収部門」という文言に、穏やかではない感じが出ています。
この1つ前の段階から差出人のところに「債権回収」という文言がはっきりと出ているため、同居している家族にバレないようにするのはほぼ不可能でしょう。
そして、気になる葉書の中身はこちら。

タイトルは、催告書。
回収業務をうちの事務所に委託されたことはもう伝えたよな、それでもバックレるんやね。もうええから、右に書いてある期日までに支払ってね。連絡がない、支払いがない場合は、法的手続きを検討するので、どうなっても知らんよ?という感じのことが書かれています。
さすがに金額は加工しましたが、すでに50%くらい上乗せされています。バックレて半年くらいが経過すると、遅延損害金やら何やらで、借金がそこまで膨らむんですね。

段階⑤ 危険度★★★★☆ 法律事務所から強い通告が届く

弁護士からの催告書も放置していると、同じ法律事務所からより強いトーンの通告が届くようになります。
葉書ではラチがあかないと判断したのか、次は封書が届くようになります。

中に入っている書面の文言は、葉書の頃とそれほど大差はありません。
葉書の頃と比べると、若干怒気が強まってるような感じはします。とはいえ弁護士が荒っぽい言葉を使うはずはなく、あくまでも冷静に、事務的に返済を迫ってきます。

この書面通知をスルーしていると、比較的短期間に何度も封書が届くようになります。
最初はプレーンだったものが色付きになり、次第に赤くなります。

中に入っている書面の文言は、ほとんど同じです。
そして次は、赤くなります。

ここまで来たら、かなりヤバい段階だと認識しましょう。
年金や税金など、役所からの通知も放置していると最後は赤い封書になります。
赤=ヤバい、そろそろ最終段階と考えておくべきです。
しかしここで、奇跡が起きます。赤い封書なので最終通告かと思いきや、何と和解提案通知書が入っています。
それが、こちら。

かなり怒気をはらんだ文面から始まりますが、訴訟開始前に解決を希望するのであれば和解する方法もあるで、と提案しています。残金の71%を支払ったら和解できるというではありませんか。
この1つ前の段階で支払っていたら和解提案はなかったわけで、これってゴネ得では?と思ってしまいますね。どうしても返済ができないのであれば、ひたすら粘ってシカトし続けて、和解提案を待つ。そんなスキームが有効ということになってしまいそうです。

段階⑥ 危険度★★★★★ 法的手続きによる債権回収が行われる

せっかくの和解提案もシカトすると、いよいよ最終通告が届きます。
前回と同じく赤い封書が届き、その中からかなりイカつい文言が攻めてきます。

前回の書面にあったような和解提案はなく、割引なしの全額請求に戻っています。
せっかくの和解提案を蹴りやがって、それなら全額回収してやるから覚悟せぇや、ということですね。
このまま最終支払期限を過ぎると、警告通りの法的手続きに移行するのかどうかは、当記事の執筆時点では分かりません。すでに最終支払期限は過ぎていますが、まだ何も届いておらず、もしかすると法的手続きが開始されていて、ある日突然裁判所からの通知が届くのかもしれません。
法的手続きが取られた場合、預金や給料などが差し押さえられて、強制的に回収される流れとなります。
ここまでの段階を踏むまでには7ヶ月くらいの時間が経ちました。この期間は当然他社からもお金を借りられなずクレジットカードも使えないようになる可能性が高く、返済をバックレることによる不利益がどんどん大きくなっていきます。

借金の返済ができなくなった、できなくなりそう、という場合は、できるだけ早く金融業者に相談することをおすすめします。段階が早ければ早いほど円満に解決できる可能性が高いですし、負担も少なくなります。
バックレる期間が長くなればなるほどトーンが強くなり、「お客様」とは扱ってもらえなくなります。敵対的な文言が増えてきて精神衛生上も良くないので、やはり借りたものは返す、返せなくなったら誠意を見せる。これが基本ですね。